ここ数年続いている「食パン」ブーム。
一過性のブームかと思っていたら、その熱は、冷めるどころか益々ヒートアップの様相を呈しています。
“平成”が終わっても、食パン熱は、一向に冷めそうにありませんね。
『食パン専門店』の他にも、東京には「食パン」を焼くベーカリーは数多くあります。
新しく”高級食パン”を掲げる『食パン専門店』、そして老舗ベーカリーの拘りの食パンなど、一口に「食パン」といっても、それぞれのお店ごとに違った「食パン」が並んでいます。
それは、ベーカリーごとに目指す「理想の食パン」のかたちが違っているからに他なりません。
各店の「理想の食パン」を、食べ比べて見たいと思いませんか?
今、絶対に食べておきたい『食パン』を厳選しました。
この記事の目次
『乃が美』麻布十番店
『乃が美』さんといえば、耳まで柔らかい「高級生食パン」で、瞬く間に超有名店へと上り詰めました。
「生食パン」たった1種類だけの、正に一本勝負です。
実は、私のブログにアップしている記事の中で、今、圧倒的にアクセス数の多いのが「乃が美」さんです。
多くの方々が『乃が美の生食パン』を支持されている、何よりの証拠だと思います。
「耳まで柔らかいこと」を目指して開発されたのが、「生食パン」です。
この「生食パン」なら、高齢者や子どもたちにも食べられると、今まで固いパンが食べられななった方々にも広く受け入れました。
『乃が美』さんは、「パンを食べる人たちの層を広げた」とも言えそうですね。
2013年に大阪の地で誕生し、あっという間に全国展開した『乃が美』さんですが、唯一東京だけにはお店がありませんでした。
2018年11月、最後の空白地だった東京に、待ちに待った「麻布十番店」がオープンし、全国制覇を果たされました。
今なお次々とオープンする「食パン専門店」
ふわふわで耳まで柔らかく、そして甘くとろけるような「生食パン」を提供するベーカリーも少なくありません。
この、ふわとろ系「生食パン」代表といえば、間違いなく『乃が美』さんでしょう。
自ら、『高級「生」食パン』という名称を、商標登録されたそうです。
やはり柔らかい生食パンが、求められているのでしょう。
皆さんは、もう食べてみましたか?
『乃が美の生食パン』は、お取り寄せも出来ますよ。
詳しくご紹介をしています。
「乃が美」麻布十番店
港区麻布十番1-9-7 麻布KFビル1F
定休日:火曜日
アクセス:都営大江戸線・ 東京メトロ南北線 麻布十番駅「5a出口」
時間 11:00~18:00
電話 03-6441-3188
※売り切れ次第終了
セントル ザ・ベーカリー
王道の「食パン」といえば、『セントル ザ・ベーカリー』でしょう。
人気のベーカリー『ヴィロン』が作った、「食パン専門店」なのですから。
今や『食パン専門店』は珍しくも何でもなくなりました。
その食パンブームのきっかけとなったのが、この『セントル ザ・ベーカリー』です。
ラインナップは、3種類の『食パン』だけ。
- 角食パン
- プルマン
- イギリスパン
『角食パン』(JP)1本:二斤サイズ【800円】
北海道産の小麦「ゆめちから」を使っています。
湯種・液種製法で作られた「角食パン」は、しっとりとキメ細やかで、もっちりとした食感が特徴です。
まずは、そのまま食べてみてくださいね。
口の中に、麦そのものの旨味が広がります。
3種類の食パンの中でも、特に甘みの強いパンだと思います。
『プルマン』(NA)1本:二斤サイズ【800円】
北米産(アメリカ・カナダ)の小麦を使っています。
『プルマン』とは、北米で角食パンのこと。
湯種・液種製法なので、もっちりと食べ応えのある食感です。
国産小麦を使った、甘みやしっとり感の強い「角食パン」と比べると、口当たりがやや軽めです。
そのままでも、美味しいですが、トーストもおススメです。
『プルマン』は、2cm以上の厚切りにし、表面をカリッと焼いて、中はふんわりもっちりと!
角食パン1本:二斤サイズ【700円】
これは、絶対に焼いてください。
イギリスパンを美味しく食べるコツは、カリッと焼き上げること。
ただトーストしただけで、味が劇的に変わります。
2013年銀座に1号店がオープンして以来、2018年に青山店に2号店がオープンしても、今も変わらず3種類の「食パン」だけを、毎日お店で焼き上げています。
予約は出来ませんので、行列は必至。
もし、行列に並ばずに買うなら、「青山店」をおすすめします。
詳しく、ご紹介しています。
『セントル ザ・ベーカリー』銀座本店
中央区銀座1-2-1
03-3567-3106
営業時間【10:00~19:00】
無休
『セントル ザ・ベーカリー』青山店
渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル1F
03-6451-1067
営業時間【10:00~19:00】
※売切れ次第閉店
無休
俺のベーカリー&カフェ
実は2018年の時点で、私のブログでの”人気記事”といえば、『俺のベーカリー&カフェ』さんでした。
最初にオープンした恵比寿店を皮切りに、新業態の「俺のGrill&Bakery」の店内にはステージが設置されています。
レストランシアターとして、またミュージシャンらによる生演奏が楽しめ、「俺のベーカリー」が併設されています。
「銀座の食パン~香~」 1本(2斤サイズ)
「山型の食パン」
「山形の食パン」は、トースト用に作られたパンです。
『俺のベーカリー&カフェ』では、以上の3種類の「食パン」が基本です。
さらに、店舗限定パンや期間限定など、バラエティに富んだ「食パン」を展開しています。
「食パン」の印象としては・・・
乃が美の生食パンほど、柔らかいわけではありません。
『セントル ザ・ベーカリー』の3種類の食パンほどの、繊細で上品な味わいと言うわけでもありません。
ちょうど、その2つの中間といった感じでしょうか。
新しさや斬新さなど、”サプライズ”を楽しむなら、『俺のベーカリー&カフェ』がおすすめです。
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ジュウニブンベーカリー
新宿の京王百貨店の小さなお店『JUNIBUN BAKERY(ジュウニブンベーカリー)』
大人気『365日』のオーナーさんが仕掛けるベーカリーです。
コンセプトは、「再発見」と「熟成」
やや小ぶりの3つの「食パン」は、それぞれとても個性的です。
スペシャル
『ジュウニブン食パン』
水分量が120%という、しっとりとしていて、湯種を使っているせいか、もちもちっとした食感が楽しめます。
スタンダード
『ハチブン食パン』
コンセプトの一つが「熟成」というだけあって、華やかさよりも、じっくり深い旨味を感じさせてくれるようです。
リッチ
『ニブン食パン』
バターと卵を使った、やや濃厚なブリオッシュのような味わいです。
やはり名前の通り、リッチ!
『ニブン食パン』ってあとを引きます。
でも、毎日食べるとしたら『ハチブン食パン』か『ジュウニブン食パン』かなぁ
毎日それぞれ違う食パンを食べれば良いんだけど、1枚ではすまなくて、絶対に食べ比べたくなっちゃうのです。
個性派3種類の食パンは、それぞれが「なるほど!」と思わず納得してしまう美味しさ。
テイクアウト専門の小さな店舗ですが、まるで杉窪シェフさんの小宇宙のようなベーカリーです。
『JUNIBUN BAKERY(ジュウニブンベーカリー)』
新宿区西新宿1-1-4
京王百貨店新宿店 中地階
10:00~20:30
日祝:~20:00まで
営業時間:シーズンによって異なる
休日:百貨店に準ずる
シニフィアン・シニフィエ
私が崇拝してやまないのが、『シニフィアン・シニフィエ』です。
乃が美や俺のベーカリー&カフェの「生食パン」とは、対極にあります。
柔らかく食べ易い誰にでも愛されるというものではなく、ツウ好みの食パンと言えるでしょう。
一番人気は『パン・ド・ミ』【1,188円】(税込み)です。
この『パン・ド・ミ』の原材料は、「小麦粉パン酵母、塩、麦芽エキス」だけ。
バターも入っていなければ、生クリームも、当然マーガリンなど一切使っていません。
これだけの材料から生み出される『パン・ド・ミ』は、シンプルなのにとても奥深い味。
私は勝手ながら、”粉の魔術師”と呼ばせていただいています。
シニフィアン・シニフィエの使っているのは、「天然酵母」
ちなみに、乃が美さんが使っている酵母は、「ドライイースト」です。
シニフィアン・シニフィエの食パンは、小麦粉の味を最大限に引き出すため、低温長時間発酵で作られています。
酵母一つとっても、ホップと米麹で作った酵母とレーズン酵母の2種類を使う拘りよう。
一度に大量生産できるパン屋さんとは、根本的に考え方が違います。
どれほど非効率な製法であろうとも、美味しいパンを作ることが至上の命題という姿勢が、一つひとつのパンに体現されているように感じます。
『パン オ セレアル』【1,512円】(税込み)
国産小麦に、6種の雑穀(黒米、赤米、いなきび、あわ、たかきび、うるちひえ)をブレンドしています。
ほんのりと酵母が香り、香ばしい雑穀は、トーストすると、いっそう美味しくなりますよ。
『シニフィアン・シニフィエ』のパンを前にすると、細やかな味の違いもパンの息遣さえも、何一つ見逃すまいと、いつの間にか、自分の五感が研ぎ澄まされて行きます。
そして、「姿勢を正して食べないと、申し訳ない。」そんな気がします。
“リスペクト”とは、こんなことを言うのではないでしょうか。
『シニフィアン・シニフィエ』のパンは、正に“別格”としか言えません。
『シニフィアン・シニフィエ』
世田谷区下馬2-43-11
COMS SHIMOUMA 1F
TEL&FAX:03-3422-0030
AM11:00~PM18:00
※売れ切れ次第閉店(予約・お取り置き可)
後評に替えて
各店ご自慢の「食パン」には、一つとして同じものはありません。
食べ比べてみると、同じ「食パン」と言っても、こんなにも違うものなのかと改めて驚きます。
それぞれのパン屋さんが思い描く、”理想の食パン”のかたちが違うのでしょう。
もちろん、他のベーカリーにだって、美味しい「食パン」はあります。
今回は、特に違った個性を持つ「食パン」をピックアップしました。
今、食べるべき「旬の食パン」です。
食べ比べると、それぞれの違いがハッキリと分かるハズ(o’∀≦o)b
味も食感も違う、様々な食パンが味わえることは、とても幸せなことではないでしょうか。
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美味しいパン屋さん情報【東京編】
美味しいパンだけじゃ物足りない・・・
そんな方は、ベーカリーカフェでお洒落なひと時を過ごしてみては?
★『東京ベーカリーカフェ』お薦めベスト7≪美味しいパン・おしゃれ度・人気の総合評価≫
東京駅の改札内は、実はベーカリー激戦区です。
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(*ˊᗜˋ*)/✧*゚+.♡♥
パンをもっと美味しく食べるために
パンを美味しく食べたいと思いませんか。
皆さんは、パンのお供といえば?
私にとって、パンと同じくらい”美味しいコーヒー”が欠かせません。
そう、コーヒーも美味しくなければね。
いろいろなコーヒーを試してみるのですが・・・
定番の一つは、『ロクメイコーヒー』です。
トーストには、スッキリとした苦味とコクのサルサワブレンドコーヒーを合わせることが多いかな。
甘めのパンの時には、大好きな「インドネシア マンデリン ブルーリントン」を濃いめに淹れると、味わいがより惹き立ちます。
『ロクメイコーヒー』について、ご紹介しています。